プロジェクトニュース

2018年12月25日

「東近江市SIB 政所茶の販路拡大・ブランディング応援プロジェクト」~事業者出資者交流会〜を開催しました。

「東近江市SIB 政所茶の販路拡大・ブランディング応援プロジェクト」に取り組む、政所茶生産振興会の活動が進んでいます。
2018年10月21日12:00-16:00に、事業者(政所茶生産振興会)と出資者の交流会を開催しました。
本レポートでは、その様子をご紹介します。


詳細「東近江市SIB 政所茶の販路拡大・ブランディング応援プロジェクト」
https://www.en-try.jp/funds/56

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~事業者出資者交流会~
はじめに、政所茶生産振興会事務局の山形蓮さんにご案内いただき、政所茶の茶畑めぐりを行いました。


奥永源寺では谷筋の地形を活かし、急斜面に茶畑が広がっています。
谷筋といった地形による寒暖の差と朝霧、水はけのよい土質が政所茶づくりに重要な役割を果たしています。
奥永源寺の茶畑の特徴を歩きながら知ることができました。


畝(うね)になった茶畑が広がっています。



政所茶のお花です。
山形さんによると政所茶生産振興会では、政所茶のお花の形をした和菓子を作り、政所茶と一緒に提供するといったアイデアが出てきているそうです。


次に、佐藤製茶工場の見学を行いました。
まずは、政所茶を試飲しました。


政所茶の香りの良さ、苦みの中の甘みを楽しみました。


佐藤製茶工場にある粗揉機・中揉機・精揉機・乾燥機等の製茶機械の使い方、仕組みを丁寧に教えていただきました。



佐藤製茶工場の見学を終えて、道の駅「奥永源寺渓流の里」に向かいました。

当日、本交流会とは別に政所茶生産振興会は、道の駅「奥永源寺渓流の里」で「政所茶 秋まつり in奥永源寺〜産地をめぐりあじわう1日〜」の開催を行っていました。


「政所茶 秋まつり in奥永源寺〜産地をめぐりあじわう1日〜」では、政所茶喫茶の実施、政所茶ラテの提供、政所茶葉の直売会が行われていました。
こちらでは、出資者の皆さまには政所茶喫茶を楽しんでいただき、座談会を通して政所茶生産振興会のスタッフと交流していただきました。



政所茶喫茶では、政所茶と煎茶が練り込まれた特製茶団子のセットの提供を行っていました。
特製茶団子は、この日のイベントのために、特別に地域の有志の方に作っていただいたものです。

提供する際には、政所茶の美味しい飲み方のポイントを教えていただけます。

政所茶と煎茶が練り込まれた特製茶団子のセット(お1人様 500円)


政所茶葉の直売会では、地元生産者による政所茶葉の提供が行われていました。
提供した政所茶葉の商品には、煎茶、平番茶、紅茶の茶葉があります。


事業者と出資者の座談会では、事業者からは活動についてのお話と出資者からは事業に関する質問や意見がありました。


出資者から事業者へ、“政所茶を活用して政所茶版のハーブボールを作ってみるワークショップ等があれば若い女性等からも注目されるのでは?”といった政所茶活用のアイデアをご提案いただきました。
ハーブボールとは、ハーブを布に包み、温かく蒸したものを全身に押し当てるトリートメントです。
これからの政所茶の形を事業者、出資者が一緒になって思い描く時間となりました。



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政所茶生産振興会 2018年度の取り組み案
政所茶の販路開拓と適正な価格で販売するためのブランディング向上を目指しています。
以下の取り組み案があります。

<担い手育成事業>
◯「茶摘みさん」増員プロジェクト
・茶摘み同窓会…地元出身で茶摘み経験者に情報発信、茶摘みボランティアを募ります。
・茶摘み体験イベント…外部向けに茶畑体験を募集、受け入れを行います。
・政所茶のファンづくり…政所茶づくりの日々をHPで発信します。

◯茶畑作業助け合いプロジェクト
・茶畑の管理作業(除草、施肥、修理等)を助け合える仕組みづくりを検討しています。

◯耕作放棄地復活プロジェクト
・国道421号沿いの耕作放棄茶畑を組織直営圃場として共同で管理をします。担い手育成と通行者へのPRを行います。

<視察、勉強会の開催>
・同規模産地の先進事例の視察研修を行います。
・政所茶の生産技術等の勉強会を開催します。

<品質管理、ブランド力の向上事業>
・政所茶の生産状況の実態調査(生産量、生産面積、生産方法等)を行います。
・政所茶のブランディングに向けた特性等の整理(滋賀県の支援事業の活用)を行います。
・政所茶の生産ガイドラインの策定をします。

<販路開拓>
◯直売先開拓のための営業活動
・政所茶の価値を理解し、適正な価格での取引ができる直売先を増やし、売り先に困る生産者の窓口を作ります。
(例)都心部の日本茶カフェ等

<茶工場の維持に向けた働きかけ>
・政所茶の茶工場等の課題解決に向け、JAや市役所等の関係機関との意見交換会の実施をします。


政所茶生産振興会 具体的な活動内容について(2018年度) 
・7/21 (土)、10/7(日)
「幻の銘茶政所茶 茶摘み&手もみ紅茶づくり」


無農薬栽培の幻の銘茶「政所茶」の茶摘み体験、自然豊かな政所の里山を巡るツアーを開催しました。
樹齢300年の大茶樹の見学、自分で摘んだ茶葉でオリジナル紅茶を作り、お持ち帰りいただきました。昼食には古民家にておくどさん(かまど)を使い永源寺米を炊き、地元食材をふんだんに使った郷土料理を提供しました。

本イベントは、キャンセル待ちが出るほどの人気のツアーとなりました。
今後は、様々な季節にツアーが実施できるようイベントのパワーアップを図る予定です。


  
・11/23(金、祝日)
「秋の奥永源寺を歩こう〜東近江市フットパスイベント〜(主催:東近江市エコツーリズム推進協議会/みらいの環境を支える龍谷プロジェクト)」
フットパスとは、森林や田園地帯、古い街並み等地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩く小径(こみち)のことです。
本イベントでは、4つのコースから希望のコースを選択していただき、秋の奥永源寺を歩いていただきました。


4つのコースのうち、政所茶生産振興会は、「政所茶と水辺が織りなす里山の暮らしを満喫するコース」を担当しました。
政所茶の生産を生業としてきた里山の暮らしに触れていただきました。



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事業者出資者交流会を終えて 政所茶生産振興会よりお礼


ご参加いただいた出資者の皆さま、この度はありがとうございました。
政所茶生産振興会は、順調に活動を進めることができています。
これもひとえに、出資者の皆さまの応援によるものと深く感謝しております。
本交流会では、出資者の方に現地に訪れていただき、政所茶に関する様々なものに触れていただき、大変嬉しい時間となりました。また、政所茶の活用についてアイデアのご提案をいただき、政所茶の現状や今後について一緒に考えることができ、非常に有り難いものとなりました。
今後も政所茶生産振興会では、政所茶に関する様々な活動を行っていきます。
出資者の皆さま、引き続き政所茶生産振興会をよろしくお願い致します。