愛媛県西条市

小売

ソーシャルインパクトボンド

小麦を一切使用しないはだか麦100%の野菜スイーツ

西条市SIB はだか麦野菜スイーツ拡大プロジェクト

愛媛県西条市

小売

募集期間

2018年07月13日〜 2018年08月20日

営業者

株式会社未来資本製作所

会計期間

2018年09月01日〜 2019年02月15日

償還済

現在の調達金額

1,000,000円

募集総額

1,000,000円

1口金額

20,000円

出資者数

33人

100%

募集期間

2018年07月13日〜 2018年08月20日

営業者

株式会社未来資本製作所

会計期間

2018年09月01日〜 2019年02月15日

プロジェクト要約

西条市・愛媛大学・つじ丸の連携開発によって生まれた、小麦を一切使用しないはだか麦100%の野菜スイーツ「はだか麦パウンドケーキ」のラインナップを増やし、販路拡大をめざします。

プロジェクト要約

西条市・愛媛大学・つじ丸の連携開発によって生まれた、小麦を一切使用しないはだか麦100%の野菜スイーツ「はだか麦パウンドケーキ」のラインナップを増やし、販路拡大をめざします。

プロジェクトサマリー

プロジェクト概要

本プロジェクトアセット対象事業の魅力

本プロジェクトアセットは、西条市版SIB 特産品開発事業として採択を受けた「酒ダイニング つじ丸」の提案事業です。

「酒ダイニング つじ丸」は平成22年に創業し本年で8年目を迎える創作居酒屋です。

平成28年4月に2店舗目となる「Café ダイニング つじ丸」を西条市地域創生センター内に開店し好調を維持しています。同施設は、地域活性化のコア施設で愛媛大学の連携拠点にもなっています。この場所での出店を機に西条市や愛媛大学とのつながりが密となり、11月に西条市・愛媛大学との連携による「西条市特産物」を原料とした産直野菜スイーツの開発がスタートしました。

西条市地域創生センター

はだか麦について

はだか麦は大麦の一種で、その名前は脱穀すると皮が簡単に取れることに由来しています。

食物繊維は白米の10倍以上もあり、「B-グルカン」という成分には血中コレステロールを下げる働きやがん予防効果があると言われており、健康食品として注目を浴びています。

市内の主な生産地は、旧西条市の西部地域と周桑地域です。はだか麦の生産が盛んな要因は、雨量が少なく温暖な気候、作付面積の大きさなどが挙げられています。
 

西条市が日本一の生産量を誇る「はだか麦」を使ったスイーツ、「Saita!」が完成

商品づくりにはいくつもの課題がありました。

従来、味噌などの材料とされる裸麦は、味わいも香りも独特です。ベーキングパウダーなどの膨張剤も使わないため、ふっくらとした食感を出すことができず試行錯誤しました。

パウンドケーキ(英:pound cake)は、バターケーキの一種で、小麦粉:バター:砂糖:卵を1ポンドずつ(同量)使って作ることから名づけられています。

本ケーキでは乾燥野菜を使用することから、分量をはだか麦粉:バター:砂糖=100g:100g:80gに決めました。はだか麦の「膨らみにくい」といった特徴に苦労しながらも小麦等は一切入れず、はだか麦100%の生地にこだわりました。

パティシエのアドバイスを受けて水分量を調整しながら試作を繰り返し、「プレーン」が完成しました。合わせて、愛媛大学の植物工場で栽培されたトマトをジャムにして練り込んだ「トマト」も出来上がり。平成29年7月に販売をスタートしました。

小麦を一切使用していないにもかかわらず、ぱさぱさ感をおさえたしっとり感と野菜本来の甘味を感じることができます。

機能成分評価を行った結果、パウンドケーキ1本あたりに食物繊維が1.5g/本含有されていることが分かりました。一般的な小麦粉で作ったケーキの食物繊維量が0.56g/本です。
これに比べれば、約3倍近い食物繊維が含有されています。

記者発表の様子

 また、西条市は四国最大の経営耕地面積(4,313ha)を有しており、農業出荷額は134億円にものぼります。はだか麦の収穫量は1,900tです。(平成27年産作況調査)

主な野菜と果樹各種の生産量は、かぼちゃ261t(県内割合14.4%)、きゅうり3,410t、ほうれん草633t(22.7%)、なす856t(16.4%)、柿2,540t(34.3%)が県内1位となっています。(愛媛県農林水産統計)

西条の地域資源であるこれらの豊富な野菜や果樹を、今後のパウンドケーキのラインナップに活かし、季節感や見栄え、栄養価も重視し展開していきたいと考えています。

規格外野菜の活用

特に品質には問題がないのに、規格外であるという理由だけで、通常の販路にのらず処分されてしまう農産物がたくさんあります。

私たちは、農業従事者の方が額に汗して必死に作った農産物を「形や大きさが悪い、他に使えないから」と残すのではなく、付加価値を付け商品化することで、消費者、生産者ともに喜んでもらえる橋渡しをしたいという想いをもっています。

本事業では、この規格外野菜を活用し、パウンドケーキとして新商品開発を行います。

新商品のラインナップは、チョコレートと柑橘、かぼちゃ、さつまいも、丹原産カキ、小松菜を予定しています。


試作中のパウンドケーキ

 

今後について

はだか麦パウンドケーキを主軸にし、西条市特産品を使用した野菜スイーツのラインナップを完成させます。

そして、産直市などの店頭販売に加え市外の消費者にも広くお届けできるようネット販売にも対応し、また西条市の特産品として、ふるさと納税の返戻品等に提供し、商品PRや販路拡大を行い売上のベースアップを図りたいと考えています。

また、パウンドケーキの製造には菓子製造業が要るため、現在は地元の洋菓子屋さんに製造委託していますが、将来的には自社で店舗をオープンして製造したいと思っています。

あわせて、愛媛大学と連携した成分分析の研究も継続し、現在世界的にも注目を集める「グルテンフリー」であることを明示できる商品とするため、その課題をクリアしていくことを目指しています。

成果目標

  • 5種類のパウンドケーキ及びパッケージを開発する
  • 県外も入れ10店舗の委託販売先と契約に向けた交渉を行い、そのリストを提出する
  • 他都市でのイベントや商談会に参加し、開発商品の反響を報告する

 営業者紹介

株式会社未来資本製作所
代表者 代表取締役 藤原 繁樹

平成29年 設立
役職員には、SIB事業に携わった者が在籍しており、本匿名組合契約およびSIBに関する仕組みについて熟知した人材が揃っています。

※本プロジェクトアセットは営業者である株式会社未来資本製作所が運営者に委託して事業を実施します。
※当サイトでは、「集団投資スキーム(ファンド)」を、投資の社会性をより強調するため「プロジェクトアセット」と呼んでいます。

 運営者紹介

酒ダイニング つじ丸

平成22年 創業 
今年で8年目を迎える創作居酒屋です。

愛媛県の国道11号線沿いに店舗を構え、座席数40席・週6日18:00~翌1:00営業(日曜休業)しています。

平成28年4月には「Caféダイニング つじ丸」を西条市地域創生センター内に開店し、好調を維持しています。同施設は、地域活性化のコア施設で愛媛大学との連携拠点にもなっています。

「Caféダイニング つじ丸」 

代表者紹介

曽我部 数也(そがべ かずや)

大阪の辻学園調理技術専門学校卒業後、平成18年にリーガロイヤルホテルに入社。
約4年間のホテルでの調理経験を経て、平成22年7月に地元西条にて「酒ダイニング つじ丸」をオープン。平成28年4月に2店舗目の「Cafeダイニング つじ丸」をオープン。

 

代表者メッセージ

大阪のホテルでフレンチのシェフをしていた後、地元・西条にUターンし、平成22年に「酒ダイニング つじ丸」を開業、平成28年には2店舗目となる「Caféダイニング つじ丸」を開業し、日々奔走しています。

つじ丸の店舗では、地域で採れた新鮮な野菜、果物にこだわりをもって提供しています。

今回取り組む事業は、そういった西条の地域資源である野菜、果物に付加価値を付け商品化することで、「消費者、生産者ともに喜んでもらえるよう、その橋渡しがしたい」という想いから生まれたものです。

また、開発した商品の販売を拡大していくことで世界に向けた西条のPRを行うことが出来、同時に地域とともに成長する企業として、新たな事業体への展開や地域雇用の増加などにも繋げていけるプロジェクトだと認識しています。

これまでの商品開発では、大学や行政と連携してきましたが、今回のSIB事業では、そのような私たちの想いや取組を多くの方々に知っていただく絶好のチャンスと考えており、新たな挑戦という気持ちで取り組んでまいります。

「酒ダイニング つじ丸」代表 曽我部 数也

 

プロジェクトアセット対象事業内容

西条特産「はだか麦」をスイーツ化 野菜スイーツパウンドケーキ開発事業

募集情報

本匿名組合契約名称 西条市SIB はだか麦野菜スイーツ拡大プロジェクト
営業者 株式会社未来資本製作所
取扱者 プラスソーシャルインベストメント株式会社(第二種金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第396号)
出資金募集最大総額 1,000,000円
出資金募集最低金額 -
出資金申込単位 20,000円 (出資金:20,000円、取扱手数料:なし)
申込上限口数 5口(個人)5口(法人)
募集最大総口数 50口
取扱者の報酬
会計期間 2018年09月01日~2019年02月15日
リクープ売上金額(税抜)
営業者の報酬 営業者が業務を委託する事業者と別途締結する「業務委託契約書」による。
決算日 2019年2月15日
報告日 決算日から60日以内
分配日 決算日から90日以内の営業者が指定する日 2019年3月の事業報告会(成果の評価)終了後

事業計画

今後の事業計画
今後の事業計画は、以下のとおりです。ただし、営業者及び取扱者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画上の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対して分配金額を保証するものでもありません。
 
(1) 事業計画について
本匿名組合事業は、西条市・愛媛大学・つじ丸の連携開発によって生まれた、小麦を一切使用しないはだか麦100%の野菜スイーツ「はだか麦パウンドケーキ」のラインナップを増やし、販路拡大をめざします。
 
(2) SIBの成果目標
①5種類のパウンドケーキ及びパッケージを開発する。
②県外も入れ10店舗の委託販売先と契約に向けた交渉を行い、そのリストを提出する。
③他都市でのイベントや商談会に参加し、開発商品の反響を報告する。
 
(3) 事業計画上の実現施策(運営の方針)について
営業者は、昨年度設立されたばかりの会社ですが、営業者の役職員には、SIB事業に携わった者が在籍しており、本匿名組合契約およびSIBに関する仕組みについて熟知した人材が揃っています。
また、営業者は、本匿名組合事業を事業者に業務委託することにあたり、受託事業者が「西条市版SIB事業」に関する西条市の所定の手続き(書類提出、プレゼンテーションによる審査会等)を経て、適正に採択された事業者であることを確認しています。
受託事業者は、平成22年創業、本年で8年目を迎える創作居酒屋で、愛媛県の国道11号線沿いに店舗を構えています。平成28年4月には、2店舗目となる「Caféダイニング つじ丸」を西条市地域創生センター内に開店し、好調な業績を維持しています。これまでの商品開発に関する主な経緯は下記のとおりです。
 ・西条市地域創生センターに出店したことで、西条市や愛媛大学との繋がりが密となり、平成28年11月に西条市・愛媛大学の連携による“西条市産農産物”を原料とした産直野菜スイーツ開発がスタート
 ・第1号試作品は、西条市産「はだか麦」を主原料として、規格外(販売できない)の野菜や果物を加えたパウンドケーキ
 ・平成29年には、西条市・愛媛大学の協力を得て試作した野菜スイーツ(パウンドケーキ)を「松山食育フェスタ」、「アグリフード大阪」へ出品
また、周桑商工会、周桑商工会青年部や愛媛県料飲業生活衛生同業組合周総支部とも連携しています。
 

分配シミュレーション

分配シミュレーションについて(1口20,000円の出資の場合)
①成果目標が達成された場合
   プラスソーシャルインベストメント株式会社(中間支援組織)より営業者に対して、業務委託料が支払われます。これを原資として、出資金の償還と年利2%(償還時日割り換算)の分配金(税引き後)が支払われます。
②成果目標が達成されなかった場合
   プラスソーシャルインベストメント株式会社(中間支援組織)より営業者に対して、業務委託料は全く(0%)支払われません。このため、営業者から匿名組合員に対して、分配金だけでなく、出資金についても一切支払われることはありません。
 
本匿名組合契約における金銭による分配金額のシミュレーションは、上記①および②の2つの結果に限定され、これら以外の結果については想定されません。
詳細ついては、後述の「出資金の元本が割れるリスク」をお読みください。

仕組み図



資金使途

ファンド資金は、以下の内容にて使用いたします。

内訳項目

金 額

運営者への業務委託費

1,000,000円

合計費用

1,000,000円

 
 
(注1)上記の合計費用、内訳項目、金額はあくまでも見込みであり、変更の可能性があります。最終的な費用が上記を上回った場合には営業者が負担し、下回った場合には分配時に返還させて頂きます。なお、返還金額に利息は付きません。また、上記以外に必要となる費用につきましては、営業者が負担いたします。
(注2)出資金の資金使途については、取扱者による監査が行われます。
(注3)状況により、上記資金使途内容について営業者が先に立て替えて支払い、その後、出資金を充当することがあります。
(注4)本匿名組合事業遂行のため、会計期間開始前であっても、営業者が必要に応じて出資金を資金使途内容に従って使用することがあります。
 

運営者 収支計画

収入の部

項目

金額

SIB事業支援金

1,000,000円

自己資金

185,000円

商工会補助金

350,000円

 

支出の部

項目

金額

新商品開発費 商品製造費

425,000円

新商品開発のための成分検査

750,000円

リーフレット作成(広告)

110,000円

パッケージデザイン・作成(箱)

250,000円

 

 

 

リスク

本匿名組合契約に関する留意点及びリスク
匿名組合契約「西条市SIB はだか麦野菜スイーツ拡大プロジェクト」の締結については、以下のような留意点及びリスクがあります。
 
1. 本匿名組合契約の性格に関する留意点
本匿名組合契約に係るすべての業務は、営業者が自ら行い又は営業者が事業者等の関係機関に委託することになっており、これらにつき匿名組合員が行うこと、又は指図をすることはできません。したがって、本匿名組合事業の状況によっては、事業継続や売上の確保のため、契約期間中において、営業者又は事業者等の関係機関の判断の下に価格等の変更等を行う可能性があります。
 
2. 本匿名組合契約の流動性に関する留意点
契約期間中、本匿名組合契約は解約できません。本匿名組合契約の譲渡は、同契約により制限されます。本匿名組合契約を取引する市場及び匿名組合員である立場を取引する市場は現時点では存在しません。
 
3. 出資金の元本が割れるリスク
一般的に、本匿名組合契約に基づく利益の分配又は出資金の返還は、専ら営業者の本匿名組合事業による収入をその原資とし、かつ、会計期間中における営業者の売上金額を基に算定される分配金額の支払いのみをもって行われます。したがって、会計期間中の本匿名組合事業における売上によっては、利益の分配が行われない可能性があり、また、分配金額の支払いが行われたとしても、全会計期間をとおして匿名組合員に支払われる分配金額の合計額が当初の出資金を下回るリスクがあります。
また、本匿名組合契約は、「西条市版SIB事業」を組み込んだ仕組みとなっています。SIBとは、Social Impact Bond(ソーシャルインパクトボンド)の頭文字を取ったもので、社会的課題の解決と行政コストの削減を同時に目指す手法であり、民間資金(匿名組合員が払い込んだ資金)で営業者が優れた社会事業を実施し、事前に合意した成果が達成された場合に、成功報酬が分配金として行政より匿名組合員へ支払われます。
また、SIBの特徴としては、①対象事業は社会的課題の解決であること、②投資モデルは社会的成果連動型であること、③事業形式は行政と民間の連携であること、の3つが挙げられています。
ただし、本契約における「西条市版SIB事業」は、事前に合意した成果が達成された場合には、出資金および分配金が支払われますが、前述の成果がごく僅かでも達成されない場合には、成功報酬は全く(0%)支払われないこととなり、出資金の返還額がゼロとなることにご留意ください。
 
4. 営業者および営業者が業務を委託する事業者の信用リスク
営業者および営業者が業務を委託する事業者の今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保権が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。さらには出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権。以下同じ。)には、何ら担保権が付されていません。また、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生したとしても、本匿名組合事業において多額の費用や損失が発生した場合においては、分配金額の支払いが行なわれないリスクがあります。さらに、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。
 
5. 事業形態及び事業環境の変化に伴うリスク
本匿名組合事業は、「西条市版SIB事業」を組み込んだ形態となっており、営業者および営業者が業務を委託する事業者にとって複雑な仕組みが含まれる事業です。したがって、本匿名組合事業については、事業開始後も匿名組合員に対して十分な説明が必要となるケースが発生する、あるいは運営体制の構築または事業の遂行について見直しをせざるを得ないこと等により、安定的な運営を図るまでに予想外の時間を要する可能性があります。
本匿名組合事業である「はだか麦パウンドケーキ」の販路拡大は、原料となる地元食材のはだか麦の収穫状況に大きく左右されることが予想されるため、天候等により想定していた収穫量が確保できず、事業の遂行に支障をきたした場合等には、これらの事業の継続自体が困難になるリスクがあります。
 
6. 経営陣の不測の事態に係るリスク
営業者および営業者が業務を委託する事業者については、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。本匿名組合契約では、当該リスクに対して各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。
 
7. 資金繰りが悪化するリスク
本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者および営業者が業務を委託する事業者の資金繰りが悪化するリスクがあります。
 
8. 債務超過のリスク
営業者および営業者が業務を委託する事業者の事業の業績等によっては、今後について営業者および営業者が業務を委託する事業者が債務超過の状態に陥ることも想定されます。
一般的に債務超過状態の会社は、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、金融機関等は、債務超過状態の会社への融資を実行しない場合が多く、債務超過の会社は、新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となることで事業継続に支障をきたしたりする可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。
 
9. 資金繰りに関するリスク
本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者の資金繰りが悪化し、事業の継続や分配金の支払に重大な支障が生じるリスクがあります。
 
10. 資金調達のリスク
営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。
 
11. 出資金の送金及び使用に関するリスク
成立した本匿名組合契約に係る出資金は、募集期間中であっても、営業者が本匿名組合事業を遂行でき、かつ、本匿名組合事業の遂行のために必要であるという判断を営業者が下した場合には、資金使途・費用見込みに示す資金使途内容に従って本匿名組合事業の遂行のため使用されます。このため、本匿名組合契約が契約期間満了前に終了した場合、又は本匿名組合契約が遡って未成立とみなされた場合には、本匿名組合契約の定めに従い、出資金が各匿名組合員の出資口数に応じて返還されますが、既に支出された費用がある場合等、出資金を返還できなくなった場合には、出資金は減額されて返還されるリスクがあります。
 
12. 事実の調査に関するリスク
取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び質問に対する営業者からの回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、営業者が事実の調査を誤るリスクがあります。また、取扱者による事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことに、くれぐれもご留意下さい。
 
13. 大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する事象により、事業の継続について悪影響を受けるリスクがあります。
 
14. 風評被害によるリスク
伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。
 
15. 許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後当該許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
 
16. 訴訟等に関するリスク
営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては、営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等が悪影響を受けるリスクがあります。
 
17.食中毒が生じるリスク
本匿名組合事業において食中毒が発生し、営業停止等の措置がとられ、営業活動ができないリスクがあります。また、食中毒が生じた場合、その後の営業者の事業に著しい悪影響を及ぼすリスクがあります。

営業者情報

営業者

商号 株式会社未来資本製作所
所在地 京都府京都市伏見区桃山水野左近東54
事業内容 ソーシャルインパクトボンド事業
設立日 2017年8月10日
代表者 藤原繁樹
決算日 3月31日

取扱者

本匿名組合契約の出資募集および契約締結の取扱い、本匿名組合契約の管理運営、匿名組合員へのIR業務等を委託する会社の概要は、次のとおりです。(2018年07月13日現在)

商号 プラスソーシャルインベストメント株式会社
登録 第二種金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第396号
本店所在地 京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284
電話番号 0752577814
事業内容 第二種金融商品取引業
資本金 8,000万円
設立日 2016年04月14日
役員 代表取締役会長 深尾 昌峰
代表取締役社長 野池 雅人
取締役 有井 安仁
取締役 井上 敬規
取締役 吉澤 保幸
監査役 可児 卓馬
事業所所在地 京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284
決算日 6月30日
加入協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会