愛媛県西条市

食品製造

ソーシャルインパクトボンド

西条市の恵みと生産者の手から生まれた作物を詰め込んだ一品

西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト

愛媛県西条市

食品製造

募集期間

2019年06月19日〜 2019年07月19日

営業者

合同会社社会的投資支援機構

資金使途

運営者への業務委託費

会計期間

2019年06月01日〜 2020年02月14日

目標償還率

101.00%

投資家特典

なし

償還済

現在の調達金額

500,000円

募集総額

500,000円

1口金額

10,000円

出資者数

28人

100%

募集期間

2019年06月19日〜 2019年07月19日

営業者

合同会社社会的投資支援機構

資金使途

運営者への業務委託費

会計期間

2019年06月01日〜 2020年02月14日

目標償還率

101.00%

投資家特典

なし

プロジェクト要約

希少で純粋な丹原産はちみつと西条の四季折々の果物を使用したジャムを商品化し販売します。規格外の果物を活用し、ジャムを通して西条市をPR、販売先に困る農家への貢献、地域での雇用創出を目指します。

プロジェクト要約

希少で純粋な丹原産はちみつと西条の四季折々の果物を使用したジャムを商品化し販売します。規格外の果物を活用し、ジャムを通して西条市をPR、販売先に困る農家への貢献、地域での雇用創出を目指します。

プロジェクトサマリー

プロジェクト概要

くらしとごはんリクルが作るジャム

四国愛媛県の東部にある西条市は、温暖な気候で石鎚山の伏流水に恵まれ、四季を感じられる農作物が豊富にあります。
西条市は、いちご、ブルーベリー、キウイフルーツ、桃、メロン、いちじくなど年間を通して多様な果物を採ることができます。
西条市にあるカフェ「くらしとごはんリクル」は、うちぬきの水で丁寧に出汁を取り、味噌や塩麹、甘酒など昔ながらの発酵調味料を使用することにこだわり、西条市、愛媛県産品を積極的に取り入れたランチやお弁当を提供しています。

本プロジェクトでは、くらしとごはんリクルが西条市の豊かな土地と水と生産者の手から生まれた作物を美味しいうちに瓶に詰めて、くらしに寄り添うジャムを開発し販売を行っていきます。以前販売していたジャム「LIKKLE JAM」

こだわりが詰まったくらしとごはんリクルのジャム

• 「低糖度」「健康志向」「多用途」「彩り豊か」なジャムを実現

くらしとごはんリクルでは、2016年4月にジャムの製造・販売を開始しました。
以前販売していたジャムは、糖度70度のジャムです。

本事業で新開発するジャムは、西条産果物の素材の良さを活かし、糖度50度と低糖度なジャムになります。
また、以前は使用していなかったはちみつを使用します。
健康志向の方にもおすすめの商品です。

甘さが控えめなことからパンやヨーグルトだけでなく、ドリンクやデザート、料理に使うことができます。
ジャムは、カレーの隠し味として、炭酸と合わせてソーダーとして多用途に使えます。

以前販売していたジャムは、果物の鮮やかな色味を保つために銅鍋を使用し、3日間の工程をかけ果物のエキスをじっくり引き出していました。
それと同時に、長時間煮ると香りが飛んでしまうことが課題にありました。

新開発するジャムは、短時間で仕上げ、前回のクオリティーに香りをプラスしていきます。

また、新開発するジャムは、上部がジャム、下部がシロップ状※1と二層になるように作ります。
※1果物と蜂蜜、砂糖を煮た際にシロップを多めに使用

 • こだわりの原材料と地域への貢献

・爽やかで香り豊かな純粋はちみつ、希少な国産はちみつを使用

ジャムに使用するはちみつは、西条市丹原町にある越智養蜂場の「みっちゃんのはちみつ」です。
越智養蜂場で作られているはちみつは、余計なものを加えていないため純粋で爽やかな味わいがあります。

はちみつの国内流通量は約46千トンで、輸入はちみつがその約94%を占め、さらにその70%が中国産です。
一方、国内流通量のうち国産はちみつは約6%、生産量約2.8千トンと大変希少なものです。※1。
※1 平成29年10月農林水産省生産局畜産部「養蜂をめぐる情勢」


・ミネラル豊富な沖縄産原料糖100%のきび砂糖「本和香糖(ほんわかとう)」を使用

砂糖には、本和香糖(ほんわかとう)という沖縄県産原料糖100%のきび砂糖を使用しています。
「本当に和の香りがする砂糖」の意味から名付けられた本和香糖は、ミネラル分を豊富に含み、果物の素材の良さを邪魔しない優しい甘さと柔らかな風味が特徴です。

西条産果物に本和香糖、丹原産はちみつをまぶし浸透圧から出たエキスを煮ることで果物の旨みを凝縮させます。

・販路に困る農家への貢献を果たす、西条産規格外果物を活用

西条市の農園で生産される多様な果物の中で、少しの傷や形・大きさなどの理由により、味や品質には問題がないにもかかわらず「規格外」であるために通常の販売ルートに乗らない果物が多くあります。
今回のプロジェクトは、これまで農家の方が販売先に困られていた、鮮度・糖度の高い規格外品の有効活用により、地域の農業経営の安定化にも微力ながら貢献できるものです。

使用する果物は、いちご、桃、ブルーベリー、無花果、キウイ、柿、柑橘など、西条市でとれる四季折々の旬の果物を予定しています。

• 「西条市」がたくさん詰まったジャムで地産地消を提供

ジャムの原材料には、丹原産のはちみつ、西条産の果物があります。
そして、ジャムのギフト商品のギフトボックスには、西条市森田屋の「周桑手すき和紙」を使用します。

周桑手すき和紙とは、愛媛県指定伝統特産品および西条市指定伝統的特産品です。

周桑手すき和紙は、約200年前から生産されています。
時代と共に機械化が進む中今もその伝統を守り、古くから伝わる「流し漉き(ながしずき)」の技法を使って、手作業で作られています。

手すき和紙 森田屋 公式サイト http://washi-moritaya.net/以前販売していたジャム「LIKKLE JAM」

 

ジャムの新開発・販売再開に至った経緯

くらしとごはんリクルでは、ジャムを使ったかき氷、ソーダ割りなどをお店で提供しています。果実香るはちみつかき氷

 ジャムはお店で提供する料理に使用するだけでなく、以前は店頭での販売も行っていました。
お客様から多くの好評をいただいておりましたが、有り難いことにお店の人気の高まりとともにランチ営業が大変忙しくなったことを機に、やむを得ずジャムの製造・販売を中止することとなりました(2018年3月)。

中止の理由としては、人手不足や、ランチ営業のための材料が増え、ジャムづくりの作業スペースや材料の保管スペースがなくなってしまったからです。

販売中止を惜しむ声、販売再開を待ち望む声を多くいただいていていたことから本事業に参加し、これまでのジャムを製造方法から一新するとともに、ジャムを製造する人手、設備、体制を整えていきたいと考えています。
 

本事業を通じて実現したいこと

・新しい製造方法での四季折々の果物を使用したジャムの製造・商品化を行います。
・雇用を増やし、安定してジャムの製造・販売できる体制を整えます。
・ジャムの細菌検査を行い、安心・安全に流通できる体制を整えます。
・ジャム専用の冷凍冷蔵庫を購入し、ジャムに特化して、製造効率を上げていきます。
・取組や自らの想いを伝える機会としてイベントへの出展を行います。
・市内外からお越しのお客様を対象にアンケートを実施し、開発商品へ反映していきます。
・ホームページでジャムの通販を開始し、全国に向けてジャムを知ってもらう機会を増やし、購買へつなげていきます。


今後の展開として

• 全国のジャムコンテストに参加し、受賞を目指します。
その第一歩として、2019年5月に開催された「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」の開催地域である愛媛県八幡浜市に赴き、現地の雰囲気を感じるとともにご担当者の方から詳しい話をお聞きしました。
ジャムコンテストで受賞することで西条市のPRにつなげること、農家がより活躍できるチャンスを生み出したいと考えています。

• セレクトショップやアンテナショップ等でジャムの販売を行い、西条市の特産品として西条市内外からの関心を得たいと考えています。
担当者の櫻井啓太さんは、えひめ地域移住相談員をしており、年に数回、東京や大阪の移住相談会に参加しています。
新開発するジャムが西条市をPRする特産品になることを目指します。

 

運営者メッセージ

写真左から櫻井啓太さん、櫻井明日香さん

飲食店を営む上で、西条市の旬の素材を料理し、お客様に提供出来る喜びを日々感じています。
西条市は、美味しいお水と四季折々の野菜や果物が充実しており、まさに「食の宝庫」です。
そんな「食の宝庫」西条市で、多くの規格外品、廃棄される果物、販売先に困る農家さんの存在があるのも事実です。

生産者とお客さんの間に立って、生産者の思いを伝えてつなぐことが自分たちの役割だと考えています。
私たちが作るジャムを通じて、西条市の認知度を向上させ地域の課題解決や活性化につなげていくことができたら嬉しいです。
自分たちを成長させてくれた西条市に恩返しする気持ちでジャムづくりやお店づくりに力を入れていき、地域を盛り上げていきたいです。

今回のSIB事業では、私たちの想いや活動を知っていただく1つのチャンスと感じています。
一緒に地域について考えることや、地域に対して何か行動を起こしたいといった方が増えると嬉しいです。
私たちは、そうした出資者さんの想いを受け取りながら強い気持ちで取り組みを進めてまいります。

SIBの成果目標

会計期間内に下記4つの成果目標達成を目指します。

①開発したジャムを300個製造し販売を開始する
②2名の新規雇用をする
③お店に来る方を対象に試食品の提供とアンケートを実施し、結果を開発に活かす
④取組や自らの想いを伝える機会として、地域でのイベントへの出展を5回行う


営業者紹介

会社名 合同会社社会的投資支援機構
代表社員 株式会社未来資本製作所
設立日 平成30年9月12日

役職員にはSIB事業に携わった者が在籍しており、本匿名組合契約およびSIBに関する仕組みについて熟知した人材が揃っています。
※本プロジェクトアセットは営業者である合同会社社会的投資支援機構が運営者に委託して事業を実施します。
※当サイトでは、「集団投資スキーム(ファンド)」を、投資の社会性をより強調するため「プロジェクトアセット」と呼んでいます。
 

運営者紹介

団体名 くらしとごはんリクル
設立日 平成27年6月
従業員数 5名(非常勤含む)
URL  http://likkle.jp/

櫻井啓太さんは東京都港区の保育園で栄養士として、子どもの五感や味覚を育む「食育」を実践してきました。園内の栄養士業務の他に、調理講習会や健康に配慮したレシピの配布など地域活動への積極的な参加を行い、地域の食育に貢献してきました。
妻の明日香さんは、同じく東京都にて病院の看護師業務に従事したのち、飲食店での勤務を経験してきました。
ご夫婦は、平成27年に西条市へ移住し、くらしとごはんリクルを開業しました。
これまでの経験を活かしながら「食から地域との関わりを大事にしたい」「くらしとごはんリクルでできたものをきっかけに西条市に興味を持ってもらえたら」という思いで、地域の食材をふんだんに使った料理を提供しています。
お店の名前である「リクル」にはジャマイカのパトワ語で「小さい」という意味があります。「くらしやごはんにまつわる小さな喜びや発見がありますように」という思いが込められています。


プロジェクトアセット対象事業内容

丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発事業

募集情報

本匿名組合契約名称 西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト
営業者 合同会社社会的投資支援機構
取扱者 プラスソーシャルインベストメント株式会社
出資金募集最大総額 500,000円
出資金募集最低金額 -
出資金申込単位 10,000円 (出資金:10,000円、取扱手数料:なし)
申込上限口数 3口(個人)3口(法人)
募集最大総口数 50口
取扱者の報酬 組成報酬、運営報酬、監査報酬
会計期間 2019年06月01日~2020年02月14日
リクープ売上金額(税抜)
営業者の報酬 本匿名組合事業利益-匿名組合員の利益-取扱者の報酬
売上金額-事業費用
匿名組合員への分配金額-匿名組合出資金
決算日 2020年2月14日
報告日 決算日から60日以内
分配日 決算日から90日以内の営業者が指定する日 2020年3月の事業報告会(成果の評価)終了後

事業計画

今後の事業計画

今後の事業計画は、以下のとおりです。ただし、営業者及び取扱者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画上の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対して分配金額を保証するものでもありません。

(1) 事業計画について

本匿名組合事業は、西条市産果物のジャムを通して西条への興味、関心を持つきっかけを作り、西条の活性化に繋げる事を目指します。

(2) SIBの成果目標と支払い条件に基づく分配について

1. 開発したジャムを300個製造し販売を開始する
2. 2名の新規雇用をする
3. お店に来る方を対象に試食品の提供とアンケートを実施し、結果を開発に活かす
4. 取組や自らの想いを伝える機会として、地域でのイベントへの出展を5回行う

(3) 事業計画上の実現施策(運営の方針)について

営業者は、2018年に設立されたばかりの会社ですが、営業者の役職員には、SIB事業に携わった者が在籍しており、本匿名組合契約およびSIBに関する仕組みについて熟知した人材が揃っています。
また、営業者は、本匿名組合事業を事業者に業務委託することにあたり、受託事業者が「西条市版SIB事業」に関する所定の手続きを経て、適正に採択された事業者であることを確認しています。

分配シミュレーション

分配シミュレーションについて

1. 成果目標が達成された場合

プラスソーシャルインベストメント株式会社より営業者に対して、業務委託料が支払われます。これを原資として、出資金の分配金(税引き後)が支払われます。


2. 成果目標が達成されなかった場合

プラスソーシャルインベストメント株式会社より営業者に対して、業務委託料は全く(0%)支払われません。このため、営業者から匿名組合員に対して、分配金だけでなく、出資金についても一切支払われることはありません。

本匿名組合契約における金銭による分配金額のシミュレーションは、上記の成果指標達成件数の結果に限定され、これら以外の結果については想定されません。

仕組み図

資金使途

ファンド資金は、以下の内容にて使用いたします。

内訳項目 金 額
運営者への業務委託費 500,000円
合計費用 500,000円

(注1)上記の合計費用、内訳項目、金額はあくまでも見込みであり、変更の可能性があります。最終的な費用が上記を上回った場合には営業者が負担し、下回った場合には分配時に返還させて頂きます。なお、返還金額に利息は付きません。また、上記以外に必要となる費用につきましては、営業者が負担いたします。
(注2)出資金の資金使途については、取扱者による監査が行われます。
(注3)状況により、上記資金使途内容について営業者が先に立て替えて支払い、その後、出資金を充当することがあります。
(注4)本匿名組合事業遂行のため、会計期間開始前であっても、営業者が必要に応じて出資金を資金使途内容に従って使用することがあります。

運営者 収支計画

収入の部

項目 金額
SIB事業支援金 500,000円
自己資金 160,000円
合計 660,000円

支出の部

項目 金額
冷凍冷蔵庫費 300,000円
ラベルデザイン費 100,000円
ホームページデザイン費 200,000円
銅鍋費 30,000円
開発費 30,000円
合計 660,000円

リスク

匿名組合契約「西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト」の締結については、以下のような留意点及びリスクがあります。

1.本匿名組合契約の性格に関する留意点

本匿名組合契約に係るすべての業務は、営業者が自ら行い又は営業者が事業者等の関係機関に委託することになっており、これらにつき匿名組合員が行うこと、又は指図をすることはできません。したがって、本匿名組合事業の状況によっては、事業継続や売上の確保のため、契約期間中において、営業者又は事業者等の関係機関の判断の下に価格等の変更等を行う可能性があります。

2.本匿名組合契約の流動性に関する留意点

契約期間中、本匿名組合契約は解約できません。本匿名組合契約の譲渡は、同契約により制限されます。本匿名組合契約を取引する市場及び匿名組合員である立場を取引する市場は現時点では存在しません。
 

3.出資金の元本が割れるリスク

一般的に、本匿名組合契約に基づく利益の分配又は出資金の返還は、専ら営業者の本匿名組合事業による収入をその原資とし、かつ、会計期間中における営業者の売上金額を基に算定される分配金額の支払いのみをもって行われます。したがって、会計期間中の本匿名組合事業における売上によっては、利益の分配が行われない可能性があり、また、分配金額の支払いが行われたとしても、全会計期間をとおして匿名組合員に支払われる分配金額の合計額が当初の出資金を下回るリスクがあります。
また、本匿名組合契約は、「西条市版SIB事業」を組み込んだ仕組みとなっています。SIBとは、Social Impact Bond(ソーシャルインパクトボンド)の頭文字を取ったもので、社会的課題の解決と行政コストの削減を同時に目指す手法であり、民間資金(匿名組合員が払い込んだ資金)で営業者が優れた社会事業を実施し、事前に合意した成果が達成された場合に、成功報酬が分配金として行政より匿名組合員へ支払われます。
また、SIBの特徴としては、①対象事業は社会的課題の解決であること、②投資モデルは社会的成果連動型であること、③事業形式は行政と民間の連携であること、の3つが挙げられています。
 

4. 営業者および営業者が業務を委託する事業者の信用リスク

営業者および営業者が業務を委託する事業者の今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保権が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。さらには出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権。以下同じ。)には、何ら担保権が付されていません。また、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生したとしても、本匿名組合事業において多額の費用や損失が発生した場合においては、分配金額の支払いが行なわれないリスクがあります。さらに、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。

5. 事業形態及び事業環境の変化に伴うリスク

本匿名組合事業は、「西条市版SIB事業」を組み込んだ形態となっており、営業者および営業者が業務を委託する事業者にとって複雑な仕組みが含まれる事業です。したがって、本匿名組合事業については、事業開始後も匿名組合員に対して十分な説明が必要となるケースが発生する、あるいは運営体制の構築または事業の遂行について見直しをせざるを得ないこと等により、安定的な運営を図るまでに予想外の時間を要する可能性があります。
 

6. 経営陣の不測の事態に係るリスク

営業者および営業者が業務を委託する事業者については、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。本匿名組合契約では、当該リスクに対して各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。

7. 資金繰りが悪化するリスク

本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者および営業者が業務を委託する事業者の資金繰りが悪化するリスクがあります。

8. 債務超過のリスク

営業者および営業者が業務を委託する事業者の事業の業績等によっては、今後について営業者および営業者が業務を委託する事業者が債務超過の状態に陥ることも想定されます。
一般的に債務超過状態の会社は、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、金融機関等は、債務超過状態の会社への融資を実行しない場合が多く、債務超過の会社は、新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となることで事業継続に支障をきたしたりする可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。

9. 資金繰りに関するリスク

本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者の資金繰りが悪化し、事業の継続や分配金の支払に重大な支障が生じるリスクがあります。

10. 資金調達のリスク

営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。

11. 出資金の送金及び使用に関するリスク

成立した本匿名組合契約に係る出資金は、募集期間中であっても、営業者が本匿名組合事業を遂行でき、かつ、本匿名組合事業の遂行のために必要であるという判断を営業者が下した場合には、資金使途・費用見込みに示す資金使途内容に従って本匿名組合事業の遂行のため使用されます。このため、本匿名組合契約が契約期間満了前に終了した場合、又は本匿名組合契約が遡って未成立とみなされた場合には、本匿名組合契約の定めに従い、出資金が各匿名組合員の出資口数に応じて返還されますが、既に支出された費用がある場合等、出資金を返還できなくなった場合には、出資金は減額されて返還されるリスクがあります。

12. 事実の調査に関するリスク

取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び質問に対する営業者からの回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、営業者が事実の調査を誤るリスクがあります。また、取扱者による事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことに、くれぐれもご留意下さい。

13. 大地震・大津波等の自然災害のリスク

大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する事象により、事業の継続について悪影響を受けるリスクがあります。

14. 風評被害によるリスク

伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。

15. 許認可等に関するリスク

本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後当該許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。

16. 訴訟等に関するリスク

営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては、営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等が悪影響を受けるリスクがあります。
 

営業者情報

営業者

商号 合同会社社会的投資支援機構
所在地 京都府京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284番地
事業内容 ソーシャルインパクトボンド事業
設立日 平成30年9月12日
代表者 代表社員 株式会社未来資本製作所
決算日 7月31日

取扱者

本匿名組合契約の出資募集および契約締結の取扱い、本匿名組合契約の管理運営、匿名組合員へのIR業務等を委託する会社の概要は、次のとおりです。(2019年06月19日現在)

商号 プラスソーシャルインベストメント株式会社
登録 第二種金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第396号
本店所在地 京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284
電話番号 0752577814
事業内容 第二種金融商品取引業
資本金 8,000万円
設立日 2016年04月14日
役員 代表取締役会長 深尾 昌峰
代表取締役社長 野池 雅人
取締役 吉澤 保幸
監査役 石原 俊彦
監査役 可児 卓馬
事業所所在地 京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284
決算日 6月30日
加入協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会