プロジェクトニュース

2022年12月15日

2022年11月25日(金) 西条市版SIB 中間報告会開催を開催いたしました

今年度の西条市版SIBでは、地域内外の皆さまからのご出資・ご協力のもと
 まんがら農園と一般社団法人地域ケア研究所の二社が、地域の課題である「健康寿命の延伸」または「働きがいの創出・経済活力の維持」につながるプロジェクトに取り組んでいます。
 
 11月25日、各プロジェクトの進捗状況についての中間報告会を開催しました。
 事業者の皆さんから、地域の方々のご協力を得ながら各プロジェクトを着実に進めていること、活動内容や未来像などをご報告いただきました。
 本プロジェクトアセットニュースでは、当日の内容をご報告いたします。

 

各プロジェクトの内容はこちら
西条市SIB まんがら自然塾体験農園スタートプロジェクト
西条市SIB 家事育児支援を通じたメンタルヘルスケアプロジェクト
 
 当日の報告資料は以下よりご覧ください。

・西条市版SIBつながり広がるチャレンジ応援事業 概要説明(西条市)
・西条市版SIB 中間報告会資料(まんがら農園)
・西条市版SIB 中間報告会資料(地域ケア研究所)

 

 

西条市SIB まんがら自然塾体験農園スタートプロジェクト

成果目標の達成状況について(2022年11月25日時点)

(1)体験農園の利用ルールを定め(契約書の作成)、受入れの環境設備が整っている。 

体験農園の利用ルール(区画や農薬・科学肥料などの不使用、利用料などを定めました)ができ、利用者の方との契約を締結いたしました 。
 また、今回の出資金を活用し、物置、水道、草刈り機、獣害防止柵などを設置し、農園としての設備が整いました。 
 物置は、遠方からお越しの方が道具を置く場所と想定して設置しました。
 利用者各自が使って余った野菜の「種」をこの物置に置いて分け合うといった交流にもつながっています。

 

(2)体験農園10区画の利用者を募集し、利用していただく

今回スタートアップとして用意した農園は10区画でしたが、多くのご応募により、現在13区画(13家族)が利用中です。 
まんがら農園のYouTube【まんがらチャンネル 自給自然農業編】を見てご応募に至ったという方も多くいました。
 子どもたちと、パートナーと、お1人でなど、それぞれ思い思いのスタイルで畑を耕し、種をまく作業が始まっております。 
 さらに、市内、市外、県外からの利用者さんも来られ、西条市の魅力を知っていただく新たな機会にもなっています。 
 

【11月、利用者が植えた野菜がすくすくと育っている様子です】 



<利用者の状況(13区画)> 
 ・居住地 
 市内6組、市外6組(今治市、四国中央市)、県外1組(兵庫県) 
 ・年齢層 
 子育て前世代1組、子育て世代8組、子育て後世代4組 
 
 <農園の状況や利用者の声>
 難しいといわれる自然農法でも上手に育っている状況で、利用者ごとに個性が出ています。
 利用者からは、「野満さんの丁寧なサポートがあるため安心して楽しみながら農作業ができる所がいい」というお声をいただいております。
 
(3)体験農園をはじめたことによる心身の変化について、利用者にインタビューまたはアンケートを実施し、その結果のテキストマイニングを利用し可視化する。 
 利用者の方へのインタビューまたはアンケートは、11月下旬に実施する予定です。

 

その他の活動や事業の動きについて

・大手オンライン旅行サイト「じゃらん」よりお声掛けいただき、まんがら体験農園のプランを掲載中です。
▶詳しくはこちらから

 

中間報告会の参加者によるコメント及び質問

<コメント>
 素晴らしい取り組みですね。これからも応援してます。
 
 <質疑応答>
 Q.体験農園の利用者が農園に行かない時の手入れどのようにしていますか?
 A.市内の方は週一度ほど来られていますが、その他市外の方であまり来られない方はサポートオプションをつけていただき、こちらでも管理しています。
 
 Q.区画は、今後増やしていく予定ですか?
 A.現在13区画ですが、その他も使える農地があるので、今後広げていきたいと考えています。
 
 Q.利用者の心身の影響について、体験農園を経てどういう結果が出ているのでしょうか?
 A.インタビュー、アンケートでも成果を拾っていけたらと考えています。

 

西条市SIB 家事育児支援を通じたメンタルヘルスケアプロジェクト

成果目標の達成状況について(2022年11月25日時点)


(1)サポーター養成講座を月一回(全5回)開催する。 
(対面開催を原則とするが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で対面開催が難しい場合は、オンライン開催とする。) 
 
 8/19、9/16、10/7、11/11に「産前産後サポーター養成講座」を開催しました。
 妊産婦さんの体と心の特徴・ケアの方法、乳幼児の睡眠のコツ、子育てサービスなどについて幅広く学べる本講座は、毎回好評です。
 これまでに計34名の方にご参加いただき、実際に「産前産後サポーター」になりたい希望者は6名となっています。 
 
 実際に出会ってきた産後のお母さんの話などリアルな話も聞けてご自分の子育てを振り返る方もたくさんおられます。
 また、まだ出産経験のない方は産後ママの課題感だけでなく赤ちゃんのいる生活を想像してほっこり温かい気持ちになられているそうです。
 中には将来助産師になりたい!という頼もしい学生さんもいます。
 教室は閉会後に各講師のところへ質問殺到!毎回閉会後が一番盛り上がっているかもしれません。
 受講者同士でのつながりも増え、意欲的に活動したい方々の熱気にあふれています。
 

【11月開催の講座の様子】


(2)サポーター養成講座実習受け入れ先(延べ15家庭)にアンケート調査を実施し、サービスの質の向上に繋げる。 


現在、実習受け入れ先となるモニター家庭を募集中です。

モニターとはいえ、当法人のサポートのプロが立ち会いのもと、事前面談もして、個々のご家庭の要望に沿った丁寧なサポートを行っていきます。 

主にSNSでの告知をしており、前向きな反響が当法人へ続々と届いておりますが、まだまだ募集をしてまいります。 

必要なご家庭へ情報が行き届くよう、周知を続けていきます。


(3)「子育てしやすい社会」への理解の輪を広げるため、共感を示すステッカーを計100部作成・配布し、地域の方々や企業に身に付けてもらう。  


ステッカーを100枚作成しました。 

このステッカーは、市民によるコミュニティ「Baby Song Saijo」さん(西条市で活動している親子英語うたサークル)とのコラボ企画として生まれました。 

温かな色調の親子のイラストと、「We Are Family Friendry 少しの思いやりが誰かの1日を変える」というメッセージを掲載。 


現在、まちの薬局やカフェ、公共施設など、親子連れが日常的に集まる身近な場所にお声掛けし、趣旨をご理解いただきこのステッカーを貼っていただいています。 

このステッカーの広がりで、まちの方々の「『子育てする人を応援しているよ~!』という気持ち」の見える化、そして子育てしている人の孤立を少しでも防ぐことにつながれば、と考えています。

また、ステッカーを貼るだけでなく、各事業者様から新たなアイデアやコラボの提案をいただくなど、思わぬ反響や効果も出てきています!ステッカーを通じた想いの共有から、まちぐるみでの子育て支援につながる予感です。 


 その他の活動や事業の動きについて

①企業向けに社員の産後サポートのご案内をしています 
 制度として整備されつつある男性の育休産休も、減らない業務量とマンパワー不足と天秤にかけて悩まれている経営者の方も多くおられるのではないでしょうか。 
 
 当法人の産後サポート事業は男性職員に産休・育休をとらせたいけれど実情中々難しい企業様に対して、いわば「代理育休」として活用していただくことで、この課題解決の一翼になりたいと考えております。 
 
 西条商工会様会報誌にチラシ2400部を差し込み、現在は地域の企業様へステッカー貼付のお願いとあわせてご案内にまわっています。

 


②まちぐるみ産後ケアの動き 

西条市内の多業種(助産院、コミュニティ財団、市議会議員、デザイナー、当法人)が集まり、医療だけではない社会全体での産後ケアについて話し合っています。

「このまちなら安心して子育てができる」と思える、まちぐるみでの産後ケアを目指すには、医療だけ、個々の取組だけ、でなく、さまざまな立場の方の連携が必要です。今後もこのような輪を続けていこうとしています。 


③家事育児サポートのWEBチケット販売中

当法人では、産前産後のご家庭の家事代行や赤ちゃんのケアなどのサポートを受けられるWEBチケットを販売しております。

本人だけでなく、第三者もWEBチケットを購入する形でご支援いただけます。

▶詳しくはこちら(外部サイトにリンク:チケットのご購入) 

▶ショップページはこちら

 


中間報告会の参加者によるコメント及び質問

<コメント>
 ・サポーター養成講座は、内容がたくさんあってとても勉強になりました。より多くの方に受講してもらいたいなと感じました。
 
 <質疑応答>
 Q.社会的産後ケアとは、どのような形を考えていますか?
 A.これまで産後ケアと関わりがなかった企業や事業者とも連携していくことが大事だと感じています。
 たとえば、まちの電気屋さんの最新の家電をコミュニティスペースにおいて、
 料理を提供し交流できるイベントのアイデアがあります。
 こういった形で、産後・医療とは関係が少なかった分野にも浸透していくことが社会的産後ケアの一歩と考えています。

 

今年度事業の今後のスケジュール

・2022年11月 中間報告会
 ・2023年2月 プロジェクト実績報告・成果評価審査会
 ・2023年3月 成果報告会、出資金の償還及び出資特典の送付


今後も引き続き、成果の創出に向けプロジェクトを進めてまいります!